読解力は一朝一夕につくものではありませんが、
受験まで日数がないからといって、読解力をつける努力を放棄していいというものでもありません。
読解力によって解ける問題は、国語にかぎらず多々あります。
理科や社会や数学の文章題では、知識がなくとも論理的に読み解くだけで解ける問題もあります。
国語の読解の授業をしてよく感じることは、
誤読をしている生徒があまりにも多いということです。
作者と違う意味で読み取っているのですから、問題を解くことは困難になります。
文章の内容を確認すると、ものすごい想像力を駆使して、文章には書かれていないことを読み取っている生徒もいます。
そういう生徒は読解問題が難しい、と言いますが、問題が解けないのは問題が難しいからではなく、そもそも文章が読み取れていないからです。
文章に書かれていることだけを素直に客観的に読み取ることさえできれば、問題は簡単に解けるものばかりです。
読解問題を解けるようになるには、難しく考えすぎず、書かれていることを正しく読み取る訓練が必要です。
漢字の読み方のみならず、語彙の意味、句読点の意味、段落構成の意味を理解することです。
これら文章を構成する要素は、
普段話している会話や、漫画の台詞や、雑誌の記事や、チラシの文面や、取扱説明書などからも学ぶことができます。
あまり「勉強」という言葉にこだわらず、普段の生活で接する「文章」に気を払い、わからない言葉に出会ったらすぐに意味を調べ(人に聞いてもいいです)、意味の分からない文章に出会ったらわかっている人に聞いて納得するだけでも読解力はかなり上がります。
読解力はコツコツ身につけるしかありませんが、身についた分だけ確実に上がっていきます。
毎日、読解力をつけていきましょう。